2015-12-02

CPW OF THE DAY

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きょうはお客様は神様がご来店CPWされる前に
見たかったDVDを観ようと思い、自分の巣にヒキコモってみていたのが


報道写真家の福島菊次郎氏のドキュメンタリー、「ニッポンの嘘」。


わしは一冊だけ福島菊次郎の写真集を持っているんですけど
「ガス弾の谷間からの報告」
カメラヲタのおれのバイブル。

SxTxUでの被災地でのおれの最初の活動報告のタイトル
この写真集のタイトルをパクらせていただいたのであります。

うおお。引き込まれる。

報道カメラマンの非合法活動はしょうがない。必要だから。
と言い切るこの御方の報道写真家としての覚悟とか信念みたいなものは
写真からモロに伝わってくるのが
おれが惹かれるところなのかもしれない。



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そんなカンジでDVDをみとったら
外で2サイクルの内燃機のパンパンする音が止まったと思ったら
うほw、ゴウくんやないですがおざーす!(^^)



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あいかわらず戦争帰りみたいな車輛に乗ってくるよねえいつもw。



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そして仕事場へと急ぐゴウくんなのでございましたw。
じゃーねー!(^^)



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店の前でゴウくんとダベってたら、ふたりのガイジンさんが
うちの店をキニナリながらも通り過ぎていき、
それでもまだおれの店がキニナルのか、また引き返してきたw。
ゴウくんと入れ違いでわしこのおふたりを相手にさせていただくと、
どうやらオーストラリアとニュージーランドから来てる方だそうで。
そういえば先週にニュージーランドからRIVERSIDEのメンバーのジェームスさん、
オーストラリアからはRUINERSのメンバーの面々がうちに来られたばかり。
なにかこれも縁だな。どこに行きたいんですか?
とたずねると、「カーメイトに会いたい。」と。
なるほど。カーガイか。。。わし、カーガイなんですけどw。
ちょっとバッドなタイミングでしたねえ。
先週末、うちら夜みんなで走りいったんだけど。
「DAIKOKU行きたい。TOKYO DRIFT見たい。」
なるほど。週末メーン!!!
ツボさんにそっこーでデンワして、ガイジンさんが喜びそうなとこどこですかねえ、
とたずねると、
「UP GARAGEとかSUPER AUTOBACKSとかかなあ。」
それをおふたりにつたえると、おおお。UP GARAGE!って言ってたから知ってるみたい!
じゃあ、ヨコハマいきなよ。とりあえずNISMOが大黒のほうにあるっぽいから
オススメですよ!
といって自由が丘までおれのCRVに乗せて連れてってあげた。
わしのCRVが5速MTなのとサンルーフ付きなのと
等々力通りを2速全開で走ったのが気に入ったみたいw。
「うちのほうじゃなかなかJDMがないんだ。」
といってさみしげだったんだけど、ちょっとだけだったけど喜んでもらえて
わしもうれしかったですw(^^)
HAVE A NICE TRIP GUYS!




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そしてまた店に戻り、巣にひきこもりながらこのドキュメンタリーを見てる。
上の写真は1949年の広島。
ソニックの木下くんが乗ってるスクーターがこの当時現役で走ってる姿って
こーゆーカンジだったんだ。


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被爆者の中村さんを撮りつづけてた福島氏。


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中村さんの内股にはカミソリで傷つけた痕が100本ぐらいあったらしく、
身体の痛みを分散させるためにやってたらしい。
この傷を撮られることに、中村さんはとても抵抗があったらしい。
ほかの人たちにばれるとキチガイだと思われるから、だそうで。
そこをなんとかお願いして福島氏はこの写真を撮ったって言ってた。
この写真を撮ったあと、福島氏は精神を病んで3ヶ月ばかし精神病院に入ったそうで。
「ピカの毒で苦しんでる中村さんを撮ることで
中村さんとは違うけれども、カメラマンとして、いや、人間として自分も同じく病んだ。」



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中村さんが亡くなってから2週間後に、遺族の元へいったら
玄関先で長男に「おまえ、なんで来たんだ。帰れ!」
って門前払いを喰らったときには、胸に火鉢を当てられた気分だった。
中村さんとふたりで恨みを晴らすために共同で写真を撮っていたのに。
こどもたちを遊園地や宮島へ連れてってあげたりもしたのに。
相当ショックだったみたい。。。




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中村さんの記録写真集で賞を受賞した福島氏は
これをきっかけに状況してプロ写真家になられてそうでした。


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そして、始まった。おれの持ってる写真集。


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戦時中、警察や憲兵に連れ去られ、非国民というレッテルを貼られることに
異常に恐怖してた国民。
若者たちが自由に国家権力に対して反抗してる安保闘争の学生たちの姿に
心を奪われたという福島氏は
現場に飛び込んで写真を撮ってたらしい。
カメラで撮ると警察はどうやらまずいらしく、
写真で警察の暴行は止められるということに気が付かれたそうで。
過剰防衛ですからねえ、と。
そのかわり警察からは本気で狙われてたそうな。

「写真を中立の立場で撮ったらいかん。
撮るほうは、それはラクだろうねえ。
でも、いい写真はそれでは撮れない。
どっぷり中に入って、入って、入っていかないと撮れないものがあるから。」

右も左も関係ねえ、中立な目線で物事を見て伝える、っていうのが
報道カメラマンかと信じてたおれは、福島氏のこの言葉には
頭をガコンと殴られた気分だったなあ。
たしかにどっちつかず、っていうのはコウモリ野郎みたいだもんなあ。
おれは政治とかあんまわからんのであれなんだけど、
自分が見たものっていうのをそのまま写して伝えればいいなと思ってるんだけど、

「写真には忠実性なんてものはない。」

って福島氏、言ってた。
たしかにそうかもしれないなあ。
いろいろ考えさせられるドキュメンタリーでした。
Hさま、ありがとうございました!




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また年末行くかな。山谷に。
いつもは仲間と群れてばかりだけど、
この日だけはやっぱひとりで突っ込みたい。




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